症状について

随時更新をしていきます。

 
様々な症状があります。
分かりやすく詳しく解説をしていきます
 

 第2回目は変形性膝関節症についてです。

 2017年7月19日更新

変形性膝関節症

膝(ひざ)関節の軟骨がすり減り、関節炎や変形がおこり痛みが生ずる病気です。

◯正常な膝関節

◯正常な膝関節では関節の表面が軟骨で覆われています。弾力性に富んだ組織からなる軟骨は

衝撃を和らげたり、関節の動きを滑らかにしたりしています。
 

 
 
 
◯初期~中期 


◯初期の変形性膝関節症では軽い関節軟骨の磨耗が生じますが、自覚的な症状はほとんどありません。
 
軟骨の磨耗がある程度進むと(中期)、膝の曲げ伸ばしや立ち上がり、歩行、軟骨や半月板の変性による刺激により
 
関節炎が生じます。
 
関節炎では膝の曲げ伸ばしの時の痛み(動作時痛)や曲げ伸ばしの制限(可動域制限)が生じます。
 
また炎症が強い場合には関節液が多量に分泌されて関節内に『みず』が溜まることがありますが、関節内のヒアルロン酸は減少します。
 
 

◯進行期


◯進行期の変形性膝関節症では軟骨の磨耗がさらに進み関節の土台の骨(軟骨下骨)がぶつかったり
骨棘といわれる骨そのものの変形などが生じたりします。
この状態では膝を動かして立って歩いたりするたびに硬い骨同士が直接ぶつかり合うため非常に強い痛みを感じる上に
曲げ伸ばしの制限も強くなり日常生活において大きな障害となります。
 
■症状
 
初期には膝のこわばり感や階段の昇り降り、長時間の歩行、立ち仕事のあとなどに痛みが起こります。
 
炎症が激しい場合には関節内に関節液『みず』が溜まり膝が腫れて曲げにくくなったり、曲げると痛みを伴うことがあります。
 
 
 
変形が進行するにつれて動きが制限されて、正座や完全に膝を伸ばすことが出来なくなり痛みや歩行障害も加わって
 
徐々に日常生活が制限されてきます。
 
 
■特徴
 
日本国内に限っても患者数は700万人といわれているよくみかける疾患です。
変形性膝関節症は年齢とともに増加します。60歳以上の女性の40%、男性で20%がレントゲン上で変形性膝関節症と診断されます。
80歳以上は女性の60%以上、男性でも50%近くに達します。そのうち約20%に膝の痛みや腫れなどの自覚症状がみられます。
またどの年代でも女性の方が約2倍近く多くなっています。
特にO脚で肥満傾向にある女性が膝にかかる負担が増えるため変形性膝関節症になりやすいため注意が必要です。
また日本人の変形性膝関節症の90%ちかくが膝の内側の変形がより強くなっているという特徴があります。
 
 
■病院での治療法
 
投薬治療(非ステロイド系抗炎症薬)
 
炎症による痛みや腫れをやわらげる効果があります。飲み薬、外用薬、座薬などがあります。
 
注射
 
・ヒアルロン酸注射
 
ヒアルロン酸は関節軟骨を保護し関節の動きをなめらかにする働きがありますが、関節液(みず)が溜まっている場合には 膝の関節内のヒアルロン酸は減少しているため関節液を抜きヒアルロン酸を注射します。
 
・ステロイド注射
 
炎症が強く痛みが激しい場合にはステロイド剤を関節内に注射することがあります。強い効果がありますが軟骨、骨が弱くなり 免疫力も低下するなどの副作用も強いため医師によって慎重に判断されます。
 
手術
 
関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術、人工関節置換術などがあります。
 
 

■当院での治療


 
変形性膝関節症で変形している膝は軟骨同士がぶつかって削れてしまい悪化していきます。そのため軟骨のぶつかっている位置を
 
矯正で変える(加重点調整法)ことで膝の負担を軽減させます。
 
 
 
変形性膝関節症になる人の多くは膝、股関節、腰周りの筋肉が不足し体重を上手に正しく支えられない状態になっているため、
 
本来使うべきではないところで身体を支えてしまいます。そのため正常ではない骨のひずみや筋肉の疲れなどが生まれてしまします
 
(二次的な要因)。
 
この二次的な要因を取り除くことで変形した膝にかかっている負担を軽減させることが出来ます。
 
 
 
負担を軽減させた膝は次第に痛みや炎症を回復させ、溜まっている関節液を吸収していきます。
 
しかし最終的には自分の筋肉で膝にかかる体重を支える必要があるため、筋力トレーニングは必須と言えます。
 
 
 
当院では運動療法、自宅での筋力トレーニングを状態や必要に応じてしっかり指導することを心がけています。
  
 



初期~中期の痛いけれどもまだ人工関節を入れずに済むレベルの変形性膝関節症は早く手をかけてあげるほど早く治り手術もしなくて済みます。
多くの女性がなる可能性のある疾患ですので変形を起こす前のしっかりしたケアで今後も変形性膝関節症にならずに済みます。

是非当院での治療をお受けいただき痛みの改善と今後変形が進まないための知識、生活習慣を身につけて頂ければと思います。

 


自律神経失調症

よく耳にする病名ですが、決まった症状や診断方法があるというわけではありません。
様々な不定愁訴(検査しても原因が見つからない症状)が現れ何が原因であるかが判明しない時に自律神経失調症と言われることが多いです。

そもそも自律神経は内臓を動かしたり、汗をかいたりなどの自分の意思ではコントロール出来ない自動的に働く神経です。


自立神経は交感神経と副交感神経に分けられお互いに拮抗的に作用しています。
交感神経は活動時に働く神経、副交感神経は休息時に働く神経で、必要に応じて自動的に切り替わり働くようになっています。
それが不規則な生活習慣、ストレスなどにより自律神経のバランスが乱れてしまうと様々な症状が出てきてしまいます。
 
■自律神経失調症の主な症状
○頭痛 ○耳鳴り ○めまい ○ドライアイ、疲れ目 ○目の痛み ○のどのつまり感、圧迫感 ○肩こり ○息苦しさ
○動悸 ○息切れ ○胸のつかえ感 ○吐き気 ○おなかの張り ○胃のもたれ、痛み ○手、足のしびれ、だるさ
○多汗 ○汗が出ない ○手足の冷え ○頻尿 ○インポテンツ(ED)  ○生理不順 ○全身倦怠感 ○ふらつき
○眠りにくさ ○不眠 ○すぐ目が覚める ○多夢 ○イライラする ○不安になる ○疲れやすい ○不安になる
○集中力がなくなる  など
 
人によって様々な症状が出現し、特定のこの症状が出るというようなことはありません。
 
■自律神経失調症の主な原因
〇不規則な日常生活
昼夜逆転、寝不足、不規則な食生活などの不摂生を続けていると生体リズムが崩れてしまい、自律神経のバランスが乱れる大きな要因となります。夜遅くまで仕事をしていてゆっくりする時間もなくバタバタしてすぐ寝るなどというのも緊張時に働く交感神経からリラックス時に働く副交感神経うまく切り替わらないまま寝てしまい疲れが取れにくくなり症状が出てきてしまうという人も多く見られます。
 
〇精神的、身体的なストレス
人間関係、仕事の忙しさやプレッシャー、不安や悩みなどによる精神的なストレス。過労、怪我、事故、病気、さらには温度、音、光なども身体的なストレスとなり自律神経のバランスを乱す原因となります。
 
〇症状が原因(引き金)となる自律神経の乱れ
意外と多く悪化の原因にもなっているのが様々な症状による自律神経の乱れ(悪化)です。
自律神経失調症や更年期障害などで自律神経のバランスが乱れ色々な症状が発生し、原因もわからず不安や心配によりストレスが増して更に自律神経が乱れてしまうというものです。
 

■自律神経失調症の治し方


 1番ベストなのは原因となっているストレスや生活習慣の改善です…がそれは難しいという人が多いのではないでしょうか?問題は仕事を辞めないと解決しないが、仕事は辞めれない…というのが普通です。
 
 根本的な問題が変わらなくても自立神経の乱れさえなくなれば症状は改善します。
 
 自立神経の乱れに効果のあることをまとめてお伝えします。
 
 
○腹式呼吸
自立神経が乱れると胸がつまり横隔膜が硬くなってしまいますが、腹式呼吸をすることにより横隔膜がしっかり動いてくれて胸のつまりが緩みやすくなる上に、呼吸の吐く時には人は力を入れることが出来ないためゆっくり大きく呼吸をすることで自立神経のバランスが整いやすくなります。
 
 ○指もみ
手足の指の腹を揉んであげることにより指先の血管の周辺にある自立神経の末端を緩めることが出来ます。
自立神経は全身に分布しており繋がっているため指先の自律神経が緩むと全身の自律神経が緩みます。
 
 ○頭を冷やしてお腹や足を温める
昔から言われる頭寒足熱です。自律神経のバランスが乱れるとのぼせて足が冷えてしまうことが多いため正常な状態に近づけることにより回復に向かわせることが出来ます。
 
 ○ストレッチ
ゆっくりと時間をかけたストレッチは血流を良くし筋肉の柔軟性を出すだけではなく、体の緊張をほぐし交感神経を緩め
副交感神経の働きを活発にすることがわかっています。
 
 ○睡眠
意外にも睡眠で自律神経は整います。寝ることにより脳は記憶やストレスを整理し処理するという働きを持っています。
ゆっくり休むことにより疲労、ストレスともに癒すことが出来ます。
 
 ○ゆっくりとした有酸素運動
散歩やジョギングなど有酸素運動により血流が良くなり、筋肉の緊張やストレスによる自立神経の乱れを正常に近づけることができます。
 
 ○朝日を浴びる
昼夜逆転、夜更かしなどで狂ってしまった体内時計は朝日を浴びることによりリセットされると言われています。
毎朝朝日にしっかり当たることで新しいリズムをつくってあげましょう。
 
 ○入浴
リラックスがしやすい空間で1日の疲れや緊張をほっとほぐせるので交感神経から副交感神経に切り替えやすいタイミングといえるでしょう。ただのぼせやすい人はお風呂に入るとのぼせて悪化することがあるため注意が必要です。
  
 



色々なものを挙げましたがどれも自律神経を正常に近づける効果があります。
軽度であれば上記のことをするだけで治られる方もたくさんおられますが、残念ながらひどくなっている方はこれでは良くならないという方もいらっしゃると思います。

そのような方は是非当院の鍼灸(保険外)治療へお越しください、現在の身体の状態を調べより回復しやすくなるように治療を行います。多くの方が回復されていますので楽しみにしてご来院ください。